ルーフパネルの錆・腐食(パート1)|三菱RVR(E-N23WG) [キズへこみ・鈑金塗装・事故修理]
今日は、ルーフパネル錆・腐食(パート1)についてご紹介します。
車は三菱RVR(E-N23WG)です。
ルーフパネルの状態を見てみましょう。
錆を修理する場合、
この錆は、外側から発生しているのか?内側から発生しているのか?
錆の診断がかかせません。
外側の場合は、外側の錆を処理して再塗装すればOKですが、
内側の場合は、まずは内側の錆を処理して、それから外側の錆を処理しないと、腐食は再発します。
このRVRのルーフ錆・腐食の状態から、内側から発生していることが解ります。
錆を少し削ってみましょう。
内側の錆の浸食がひどく、鉄板には、小さな穴が空いています。
さらに一見すると、不規則に発生している錆も・・・
決まった間隔で錆びていることが解ります。
内側の何かが錆を引き起こしているんでしょうか?
早速、内側のパネルを分解して確認します!
ルーフの内側には、補強としてルーフレールが3本あり、
そのルーフレールの内側で錆が発生しているようです。
側面からのぞいてみると・・・
錆びていますね。
ルーフレールを外してみましょう。
ルーフレールは錆び錆で、シール(接着剤)は硬化して錆色に変化しています。
なぜ こんなことが起きるのでしょうか?
原因は、ここにあると思います・・・・
丸印で囲った部分をよ~く見ると、
白い矢印のパネル部分は、黒ぽい色で、
赤い矢印のパネル部分は、シルバーぽい色なのが解りますか?
私たちは、当時の生産方法に問題があると考えます。
当時、防錆処理は、ホワイトボディ(鉄板剥き出しの状態になったボディ)の状態で、
防錆液を塗装していたのだと考えられます。(今は浴槽にボディつけたり、錆び難い鉄を使ったりしている)
ですので、ルーフパネルとルーフレールの間に防錆液が付着しなかったのでしょう。
(黒っぽい色が防錆液付着・シルバーぽい色は鉄板むき出し)
日本は湿気の多い国です。
車内の湿気が、ルーフパネルとルーフレールの間のシール(接着剤)に付着し、
時間をかけて錆が発生し、腐食してしまったんだと思います。
パート2では、ルーフパネル錆修理をご紹介します。
ルーフパネルの錆・腐食!直します。
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